お袋の呼ぶ声

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ふと気づいたのは音を出してるとおきない事でした。 当時(83年)は深夜テレビやってなかったのでラジカセをつけっぱなしで寝ると金縛りはおきませんでした。 なので、毎晩オールナイトニッポンを聴きながら寝るのが日課になっていました。 そんな中学3年生の初夏に期末試験が近付いてました ちょっとだけヤンチャな男子だった僕は担任の教師に呼ばれ今度の期末試験で赤点取った夏休みに補習をすると言われました。 1年で1番の楽しみ夏休みの半分を補習で奪われちゃかなわんって事で補習に近い仲間と期末の1週間前からたまり場だった僕の部屋で勉強しました。 中3なら受験勉強してるだろうよってツッコまれそうですが普段は全くしてませんでした(^_^;) そして明日が期末初日って日に柄にもなく徹夜で勉強なんぞをしてました。 とは言っても半分はラジオ聴いて爆笑し、当事バンドで担当してたベース弾いたりしてましたが… そうこうしてるうちに空が明るくなり夜が明けて来ました 「あ~!珍しく頑張ったなぁ~」なんて一人言を言ってうつ伏せで部屋に寝そべりながら伸びをしたその時です! 当時、僕の部屋だけ2階にあり他の家族は皆1階で寝てたんです。僕が体を伸ばしてる床下をドンドン叩きながら母親の声で 「ご飯だよ~」 と生気の無い声がしました! 「えっ!?」 と思った瞬間伸びした状態で上から押し潰されるように金縛りにあいました! ジーーってすごい耳鳴りと同時に全身圧迫されて呼吸も、ままならず訳もわからずもがいてました! 声も出ないし、あきらめてなすがままに力を抜くと耳鳴りが遠退いて行き金縛りがとけました 「!??」 何が何だかさっぱりわからず空は朝陽が東の窓から見えて明るくなってます 時計を見ると確か?5時近くでした。 我に返って階下に行き部屋を見ると当たり前ですが家族全員、爆睡してます… 確かにお袋の声でしたがあのトーンは明らかにお袋のものではありませんでした… それより何より伸びをしてた時、床につけた頬をドンドンと床下を叩く振動が伝わってました… もちろん1階から僕の頬を叩くのは無理です。 あれは一体何だったんでしょう… 未だに謎はとけません… そのショックで試験は散々で結局、夏休み補習するハメになりました… なぁんて、ただ単に一夜漬け位じゃ赤点返上出来る学力が無かっただけですけど(^_^;) 終わり
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