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「なに惚けているんだ?今日は食堂に行くぞ」
「え・・・?・・・お弁当はどうしたのですか?」
「・・・腹減って先に食べてしまった。だから食堂に行くぞ」
「えぇ?量少なかったですか?なら言ってくだされば・・・」
「いいから行くぞ。」
なにがなんでも食堂に行きたいらしい。
話を遮られてしまった。
夕姫と蒼太にも声をかけてみると、一緒に行く。
ということだったので、4人で食堂へ向かう。
「今日は転校生が来ていて、そいつが食堂に来てるみたいなんだ」
春斗が少し楽しそうに話す。
なにやら珍しい転校生に興味を持っているようだ。
「それで、春斗さんは見に行かれる、と?]
「あぁ。お前も気にならないか?」
と問われたが、転校生がいるなどど聞いたのは今だ。
「う、気にならないわけではないですけど。初耳ですよ、その話」
「そうだったか?・・・・と、ついたな」
食堂の前で止まる春斗。
「入らないのですか?」
突然立ち止まったので、少し驚く。
「おい、そこの2人も食堂に入るのは説明のとき以来だな?」
春斗の問いに葵を含めた3人はぽかんとした表情をする。
確かに、説明以来食堂には訪れていない。
すると春斗は制服のポケットから小さい栓みたいなものを取り出す。
「耳栓だ。食堂入るときは必須だと心得け。じゃないと、耳が使い物にならなくなるぞ」
意味がわからなかった。
しかし、早くつけろっといわれてしまえばつけざる負えない。
3人はわけのわからぬまま、言われた通りにする、
春斗は3人が耳栓をしたのを確認すると、扉を開けた。
きゃああああああああああああああ!!!!!
雄叫び?悲鳴?
なんとも言えない声が食堂に広がる。
耳栓をしていてもはっきりと聞こえる。
もし、なにもつけないで入っていたら大変なことになっていただろう。耳が。
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