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「な、なんですかこれ」 あまりのことに葵は春斗にしがみつく。 食堂で食事をしていたと思われる生徒の目線が一気に集まったのだ。 怖がるのも理解できる。 自分の腕にしがみつき、体を震わせる葵を見て 春斗は欲情する。 「(くそ、かわいすぎる・・・)」 いますぐにでも抱きしめてキスして押し倒したい衝動に駆られるが そんなことをして葵に嫌われるのはご免なのでぐっとこらえる。 夕姫はおびえて、今にも泣きそうだ。 そんな夕姫を蒼太がフォローする。 「こ、こわいいい」 「大丈夫だって、すぐ収まるから」 春斗は葵の肩を抱くような形で、多数の生徒があふれているなかで さらに人だかりになっている場所へ向かう。 夕姫と蒼太も後ろをついて歩く。 「おい、お前か、変なやつは」 いきなりなんてことを言うのだろうか、この人は。 「ちょ、ちょっと、初対面の方にその聞き方は・・・」 「あ~、生徒会長さまっすかー。どーもー」 金髪で耳にたくさんのピアスをつけている軽そうな男だった。 両脇にはどこかで捕まえてきたのか、かわいい系の男の子が座っており その肩をつかむように優雅そうに座っている。
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