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河童?
クライアント様
「洋さん30才。
職場の雰囲気になじめない。このまま頑張るのか、他の部署に回してもらった方がいいのか。
自分の武器になるものは何か。不幸が多い人生、何かアドバイスが欲しい。」
何も服を着ていませんでした。
手の色を見てみると緑色、髪の毛はウグイス色、そして目の色は赤…
異様な姿です。
前世療法の最中は理性的でない光景も出てきます。
シンボルとか、妄想とかも混じってくるからです。
これまでにもありました。
でもせいぜい20%程度のことです。
いきなりこんなシチュエーションはこれまでありませんでした。
16才の男性 ダーウさん。
私「ダーウさん、今どこにいるのですか?何が見えますか?」
「水の中です。怯えています。…孤独なんです。」
私「もしかして、もう亡くなっているのですか?」
死んで海を漂っているのかと思ったのです。
「いいえ、生きてはいます。」
私「今どこか行きたい所はありますか?気になる場所とか…」
「島に行きたいです。明るくて楽しそうな島…」
私「行ったことがあるのですか?」
「いいえ、行ったことはありません。でも憧れてます。」
私「別の島に住んでいるのですか?」
「島には住んでいません。」
私「何処に住んでいるのですか?」
「水の中…」
???
私「では、自宅に帰ります。」
…そこは洞穴でした。
食卓にはテーブルがひとつ、他には誰もいません。
両親の所へ誘導しました。
しかし、白い壁が見えるばかりです。
家族のことが知りたくて、10才若返ってもらいました。
しかし何も見えませんでした。
この前世からは何も得られないかも知れない。
そう思って、早々に次の前世へと移動していただきました。
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