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あれ?意外…卓也が、気にしてるなんて…
でも、何で加代子ちゃんのこと…
もしかして、卓也も片平加代子ちゃんがすきとか?
聞いてねーよ…
「勘違いするな、俺は片平に興味はない、だが、本当に片平なんかでいいのか?」
「片平なんかって、何だよ…。なんか、加代子ちゃんについて知ってるのか?」
片平なんかって言うほど酷いって事か?
「俺、片平と友達だけどさ…マジでホントにやってけると思うか?片平加代子って、学園のマドンナ的存在だけどさ、男子には嫌われてるんだよ…。何でか、分かるか?」
ひと山越えた、海が後始末をしながら話す…。
片平加代子ちゃんが男子から嫌われている?
何でだ?
海はニヤリと笑うと
「サディストだからだよ。」
「ま、まさか~だって片平加代子ちゃんだよ?あの、ちょっと触ったら壊れちゃいそうな子だよ?そんな子が、サディスト?俺を、からかうのもたいがいにしろよ~…」
加代子ちゃんが、サディスト?
そんなわけ…
「じゃあ、付き合ってみたらどーよ!」
桔平が、提案をする。
そうだよ、試してみてからだよ!
「止めろ、桔平。そんな事したら、マジで歩がいかれちまうだろう。」
卓也が、本を閉じて俺に向き直る。
そして、
「俺は、お前に意見する気は無いが、片平は考え物だぞ。もし、お前が自分の意志で絶対的に告白したいと思うなら俺は止めたりしない。」
「うん…」
「だからさ、要するに自分で決めなさいって事だよね…卓也。」
海が、解釈する。
でも、理由も述べずに俺に意見を通すなんてできる訳ないだろ…
「いんじゃねーの?壊れてみても…どーせ、歩は気持ち決まってんだろうしさ…まず、歩ってマゾ野郎だからいじめられてなんぼなんじゃねー?」
桔平が、ちょっと怒ってる気がする。
「桔平。俺…が、元カノと付き合うのイヤ?」
気になるから、聞いてみた…
「んなことねーよ、しかも、まだ片平とダチだしよー。」
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