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「フー…」
俺は、今片平加代子ちゃんの下駄箱の前で何度も何度も手を下駄箱の扉にかけたり引っ込めたり…
バシッ!
「…ビシッと、決めろ…いい加減うぜー…」
桔平が、頭を叩いてそう言った。
「あ…ご…ごめん。俺…すげー緊張してて「あの、私の下駄箱になんか用?」」
え?…え?片平…加代子…ちゃん?
早い、早すぎるよ!
「おい…!おーい歩!さっさとしろ!」
「ああ、ああ…の!」
バッと、加代子ちゃんを見ると友達と喋ってる…
「加代子ちゃん、あの人誰?」
「知らない。行こうか…」
ま、待て…待ってよお!
気付いたら、片平加代子ちゃんの足にしがみついている状態…
「何?」
加代子ちゃんは、さぞ迷惑そうに見下してきた…
「あの、これ…呼んでください!」
素早く起き上がり、加代子ちゃんにラブレターを押し付けて走り去って行った…
その後、
海 桔平 卓也 加代子が
「ずんぶん女みたいな事をする、野郎なのね…」
ラブレターを見ながら、ククッと笑う加代子
「ああ、虐められるの大好きなんだ…」
まるで、自分の事のように話クスッと笑う卓也
「あいつは、女々しくてマゾだからよ、お前も扱いやすいはずだぜ?思いっきり、いたぶってやれ…」
これまた、楽しそうに笑う桔平…
「もう、男のモノが無いと生きていけないぐらいに躾てあげてね~♪」
意地の悪い笑みを顔に、貼り付けて携帯のアダルトサイトを開く海…
「分かった…いっぱいいっぱいいたぶるわ…いっぱいいっぱ~いね…」
こんな事言われてたなんて、
知らねーよ!
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