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まあ、普通に考えればおかしいんだけど、みんなは暗黙の了解ってとこだろう。 あいつを怒れるのは俺しかいない。 監督も怒り症ではないため、めったに切れたりしない。 もし、龍二に注意をしたかったら俺に言ってくる。 ようするに監督もあいつをよいしょしてる。 俺らはしっかりと準備をして、先輩と龍二がくるのを待った。 俺の日課である、待つ時間を利用してのシューティングは今日も行われた。 何故か、他の奴らみんなでボールを拾ってパスしてくれる。 男友達はいいやつばっかで俺は嬉しいよ。 そうこうしているうちに社長出勤の龍二がきた。 「おい!隼人、軸足が微妙にずれてるぞ。そんなんでディフェンスにこられたら外すよ」 ほらみろ。遅く来て準備もしてないくせに偉そうだろ。 「そうだな、修正する。でもな龍二、お前は社長じゃねーんだからもうちょい早く来い」 俺がそういうとみんなは冷や冷やした顔をしだす。 龍二の地雷ふんだんじゃないかって。 「すまん!ちょっとまぢで射止められちゃったからさ、僕ちん」 まあ、こいつは俺をバスケ以外で怒れないやつだってことは承知済みだ。
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