66人が本棚に入れています
本棚に追加
まあ、普通に考えればおかしいんだけど、みんなは暗黙の了解ってとこだろう。
あいつを怒れるのは俺しかいない。
監督も怒り症ではないため、めったに切れたりしない。
もし、龍二に注意をしたかったら俺に言ってくる。
ようするに監督もあいつをよいしょしてる。
俺らはしっかりと準備をして、先輩と龍二がくるのを待った。
俺の日課である、待つ時間を利用してのシューティングは今日も行われた。
何故か、他の奴らみんなでボールを拾ってパスしてくれる。
男友達はいいやつばっかで俺は嬉しいよ。
そうこうしているうちに社長出勤の龍二がきた。
「おい!隼人、軸足が微妙にずれてるぞ。そんなんでディフェンスにこられたら外すよ」
ほらみろ。遅く来て準備もしてないくせに偉そうだろ。
「そうだな、修正する。でもな龍二、お前は社長じゃねーんだからもうちょい早く来い」
俺がそういうとみんなは冷や冷やした顔をしだす。
龍二の地雷ふんだんじゃないかって。
「すまん!ちょっとまぢで射止められちゃったからさ、僕ちん」
まあ、こいつは俺をバスケ以外で怒れないやつだってことは承知済みだ。
最初のコメントを投稿しよう!