🌃黒い月と太陽

🌙太陽の町・サンライズ

[サンライズ城下町・町外れの林]

サンが真っ白いローブを頭から着込み林の木陰に座っている
そのとなりには深い漆黒の髪のショートヘアの女の子が座っている
背丈は小学生くらいだろうか、細目で少し冷めた雰囲気でじっとサンライズの街並みを眺めている

｢相変わらず賑やかな街ねぇ……。ね？ コルル？｣

サンはその女の子に話し掛ける
コルルと言われた女の子はちらっとサンを見るとすぐにサンライズに目線を戻すと

｢そうだね……｣

と呟いた
するとサンはコルル前に座ると

｢ねぇねぇ！ 昨日コルルに貰ったオウム、早速役にたったわよ！｣

サンは目をキラキラさせている
オウム……執事を騙したやつだろう
コルルは

｢そう……、今度はなにをやったの？｣

｢執事を騙して学校サボるの成功したの！ すごいでしょ！♪｣

サンはコルルに騙されて呆然としている執事の様子などを嬉しそうに話す
コルルはそれに相槌をうっている
サンは自慢話に満足したのか今度は

｢ねぇ、またなにか出してよ！｣

するとコルルは立ち上がり

｢いいよ……｣

と呟いた