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彼はこんなに無駄にスキンシップしてくる人なのだろうか…
っていうか絶対にからかってますよね!?
「か、からかわないで下さいっ!!」
真っ赤になって怒る私に、彼は小さく囁く。
「からかってるわけじゃないよ、仲良くしたいだけ」
微かに息遣いを感じ、更に顔が熱くなる
仲良くって…。
彼のチョコレートブラウン色の髪が視界の隅で揺れる
「君のお母さんと…僕の父親はどうしても僕らを結婚させたいらしいからね…
…だから2年」
彼はそこで言葉を切り、黙り込んでしまった。
ふんわりと背中に温かさを感じる
「ひい…らぎさん?」
私が不思議に思い、振り向こうとすると彼は小さく溜息をついた。
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