プロローグ

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とある学校に通う高校生― これだけ見れば、いかにも平凡で普通のどこにでもいるような高校生だと、誰もが思うだろう。 ……しかし、それは大きな間違いであることを俺はひとつ忠告しておく。 たったそれだけの情報で平凡と決めつけるなんて、安易すぎる考えというものだ。 なぜなら、ここでは平凡というのが珍しいから。 少なくとも、この夕凪学園ではそう断言できる。 そんな非日常な世界の日々に嫌気がさしてきた私こと久遠一葉(くおんいちは)は、何事もなく、ただ平凡にだらだらと毎日過ごせる日々を夢見ている。 いや、本気で。 こんな― 超能力と魔術な日々なんて、俺はもうゴメンなんだ―
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