3人が本棚に入れています
本棚に追加
太陽の光が降り注ぎ春の風が吹き抜ける中アッシリア王[ティアス]が娘[スミュルナ]を探していた。
「スミュルナ!スミュルナはどこだ!!」
「お父様、何か御用でしょうか?」
部屋の奥から美しい女性が現れた。
「スミュルナ、お前はまたアフロディテ様の祭殿へ祈りに行かなかったそうだな」
ティアスは鬼の様な形相でスミュルナを見ていた。
代々女性が祭殿への祈りを捧げてきたがスミュルナは一度も祈りに行かなかったのだから無理もないだろう。
ティアスは「すぐに行け!」と言ったが返事ばかりが立派で行かなかった。
ある夜スミュルナの部屋へ美の女神アフロディテが現れた。
「貴方は私への祈りを怠った…よって罰を与える…」
翌日スミュルナは自分の父ティアスに愛情を持つようになってしまった。
スミュルナは策を弄してその想いを遂げた。
だがそれをティアスにばれてしまった。
「スミュルナ!!お前は私を騙したのか!」
ティアスは怒り狂いスミュルナを殺しにかかった。
スミュルナはお腹に父ティアスとの子を身籠っていた。
「神様!どうかお助けを!!」
神はスミュルナを木へと変えた。
最初のコメントを投稿しよう!