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「おまたせ!」
「由紀……?」
誠は私のこんな姿を見て唖然としている
「あ……どうかな?……やっぱり変?……だよね。」
さっきまで舞い上がっていた自分を思いだし、なんだか恥ずかしくなってしまう。
「由紀すっげぇ可愛い!!!いつもの由紀も好きだけど、こういう由紀もたまには有りだな!」
なんて誠が頬を真っ赤に染めて言うもんだから、私ももっと恥ずかしくなってしまう。
「な、何言ってんのよ!ほら、はやく映画見に行こう!」
こんな幸せがずっと続くと良いな。
誠と二人でなら、永遠って言葉もあるんじゃないかと思えてしまうよ。
お兄ちゃんが死んでしまった悲しみも、誠となら乗り越えられるかもしれない。
このときの私は知りもしなかったんだ
この後に起こる悪夢を。
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