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  ――――…… 「ん……痛っ………」 頭痛で目を覚ます。 ここは何処?私はなんでここに居るんだろう? そうだ…私気を失ったんだ…。 誠が刺されて……… 誠、誠は?どこ? 「目覚めたみたいだな。大丈夫か?」 そこには海斗の姿があった。 「誠の母さんから連絡があって、びっくりして飛んで来たよ!」 海斗はほっとしたように、私の頭をポンポンしながら言った。 「ねぇ、誠は?」 「誠は……まだ意識戻ってないんだ…。でもきっと大丈夫!命に別状はないって医者も言ってたし」 「そっか………良かった」 「由紀!!!」 「梨夏………」 梨夏は泣き晴らしたであろう真っ赤になった目で私を見ていた。 「由紀、すっごく心配したんだよ…ほんとに良かった……」 「梨夏ぁ………ごめんね………うぅ………」 私もさっきまでの緊張が溶けて涙が止まらなかった。 良かった…本当に良かった……  
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