1人が本棚に入れています
本棚に追加
――――……
「ん……痛っ………」
頭痛で目を覚ます。
ここは何処?私はなんでここに居るんだろう?
そうだ…私気を失ったんだ…。
誠が刺されて………
誠、誠は?どこ?
「目覚めたみたいだな。大丈夫か?」
そこには海斗の姿があった。
「誠の母さんから連絡があって、びっくりして飛んで来たよ!」
海斗はほっとしたように、私の頭をポンポンしながら言った。
「ねぇ、誠は?」
「誠は……まだ意識戻ってないんだ…。でもきっと大丈夫!命に別状はないって医者も言ってたし」
「そっか………良かった」
「由紀!!!」
「梨夏………」
梨夏は泣き晴らしたであろう真っ赤になった目で私を見ていた。
「由紀、すっごく心配したんだよ…ほんとに良かった……」
「梨夏ぁ………ごめんね………うぅ………」
私もさっきまでの緊張が溶けて涙が止まらなかった。
良かった…本当に良かった……
最初のコメントを投稿しよう!