1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はいつも通り学校へ行き、下駄箱へ向かう。
あれ?……ない
私の上履きがない。
下駄箱周辺を探したが上履きは全く見つからない。
仕方ない、靴下のまま教室に行こう
廊下を靴下のまま歩く感覚はなんとも奇妙で、コンクリートの冷たさが肌にひしひしと伝わってきた。
ガラガラ………
「由紀おっはよー!!」
梨夏はとびきりの笑顔で私に挨拶をし、そのまま私のところへと走ってきた。
「ねぇ、私の上履き知らない?」
梨夏は一瞬私の言っている言葉が理解出来なかったようだが、私の足を見てどういう意味なのか理解したようだった。
「知らないけど………どこにもなかったの?」
「そうなの。どうしようかな~…このままって訳にもいかないでしょ?」
最初のコメントを投稿しよう!