第一章 春坂深紅

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かなり疑問の残る手紙だった 聡ちゃんとは誰か 何に最初から気付いてたのか 何を伝えていないのか 何故日付をわざわざ書いたのか 「春坂さん」 「姉と区別がつかないのて深紅でいいですよ」 「あっはい じゃあ深紅さん この"聡ちゃん"とは誰か分かりますか」 「おそらく姉の同級生の聡子さんだと思います」 「サトコさん…ですか」 「姉は聡子さんのことをサトちゃんって呼んでたので多分…」 「そうですか… じゃあ聡子さんの家に行きますか」 「住所調べて来ますね」 ここまで言うと響ちゃんは 「暁、ごめん 今から用事あるんだ 六時半までには帰って来なさいね」 と言って立ち上がった 私は心の中でガッツポーズをしながら 「はーい」 と返事をした
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