第一章 春坂深紅

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俺は探偵事務所にいた 忘れ物を取りに 思ったより時間がかかってしまったが暁へのプレゼントを買い、飾り付けのために学校へ向かおうとした 途中で、俺と同じように遅れて学校に行くクラスメイトに会ったので一緒に歩いていた その時に暁と思われる後ろ姿を発見した ちょうど忘れ物があるのを思い出したので 暁の少し後ろを歩いて事務所に向かった 驚かせようと思って 事務所のビルに入り、ドアを開けて中に入る すると 机に突っ伏した暁がいた 静かな部屋に鼻をすする音が響く あの明るい 暁が泣いていた 俺は後退りをしてゆっくり事務所から出た
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