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俺が入り口の方を見ると…
見ただけでもエリートと分かるような感じの男性が立っていた
白髪の少し混じった髪にメガネをかけていて、黒のかっちりしたスーツが似合っている
目を合わせただけで感じる威圧感
俺はその存在感に恐怖を感じ始めていた
暁は俺の作っ…じゃなくて俺の持ってきたお菓子を頬張っていたが声を聞くと振り返った
するとその男性は
「横井さんから聞いた
ふっ…まだこんなままごとを続けているとはな」
と鼻で笑った
「何しに来たの?
用がないなら帰って」
暁は冷たく言い放つとまたお菓子を食べだした
その手は震えていた
「お前の顔を見に来ただけだ…
ここにいれる条件…
覚えているな?」
「分かってるわよ
いいから出てって」
「せいぜい期待しているぞ…?」
そう言って男性は出ていった
あとには沈黙が訪れていた
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