第一章 春坂深紅

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そして 3時半――― 「やっべぇ… ちゃんと来てくれるかなぁ…」 なんて呟く ここは銀華高校正門前 俺はここで暁と待ち合わせした ただのパーティーだけど、俺の心臓はデート前並にバクバク鳴っていた パーティー会場である教室には友達が集まっている 俺は1つ深呼吸をした すると 「お待たせ」 と暁が目の前に立っていた 「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」 「何よ そんなに驚かなくても… そっちが呼んだくせに」 と不思議そうな顔をした 「わっ悪ぃ… つい驚いちゃって」 「一体何の用なの…? 休みの日の学校に呼び出すなんて…」 そして俺は自分の役目を思い出した 「まぁまぁ… とりあえず入ろうぜ」 暁をいつものクラス…2年D組の教室に案内する 「ちょっ…入っていいの?!」 と当然の疑問を投げ掛けて来た 「いいのいいの」 俺は暁の手を引きながら、さらっと流した
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