第一章 春坂深紅

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「妃奈ちゃんはいつも私たちの誕生日を祝ってパーティーを開いてくれるから、私たちも妃奈ちゃんの誕生日をお祝いしないと」 と二宮が笑う 「いつもありがとなっ妃奈!!」 といつもは素直じゃない柏木も今日は素直に感謝していた 梅原はというと… 1人クラッカーのゴミをビニール袋に入れて袋を縛っていた 「ちょっと憧ーっ 憧も何か言いなよぉ」 と柏木に言われ、仕方なさそうな表情で 「今年もよろしく…」 と呟いた 「もうっ」 と柏木に叩かれていたが、梅原は暁に手を差し出していた 暁は涙目で 「うんっ今年もよろしくね」 と梅原の手をとって握った
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