第一章 春坂深紅

50/63

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/67ページ
「弟ぉ?あぁ、ソウヤのことね。えっ!?あいつ帰って来てたの!?」 「おととい訪ねてきたときは弟さんが出ましたけど…」 「そうなの!? あいつね、2ヶ月前にね、『俺は彼女と結婚したい。でも彼女の父親が反対してるらしい。だから駆け落ちする!大学も卒業したし、立派な社会人なんだ、大丈夫。』って言って出ていったの。それから電話では話しても、会ってはいないんだよねぇ。 あいつ、あたしがいないときに来たんだなぁ…。」 その時、私の頭の中でパズルのピースが集まった気がした。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加