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電車で20分、プラチナ海岸は夏は賑わう海水浴スポットだった。それと同時に言い伝えが残る海でもあった。
「昔、そこには宝石のプラチナを愛するお姫様がいました。かなりわがままなお姫様でプラチナ以外のものは欲しくないと言う人でした。そして命の次にプラチナを愛していました。
やがて彼女にも愛する人が出来ました。しかし彼女はお姫様、当然婚約者もいました。愛する人は城の警備員、許されない恋。
そして愛する人と会うことを禁じられた彼女は決断をしました。プラチナを捨ててでも愛する人と2人でいることを、つまり駆け落ち。しかし周りは許さなかった。
彼女たちは崖に追い詰められた。2人は必ず生きることを誓って手を固く握って海に飛び降りた。しかし、生き残ったのは男の方だけだった。
生き残った男は手を離してしまった自分を悔やみ、彼女の愛したプラチナをありったけ城から盗みだしてプラチナと共に海へと入り彼女の後を追った。
プラチナ海岸の海が常に異様に輝いているのは、2人の愛とプラチナの輝きが残っているから、これがプラチナ海岸に残る言い伝え…。」
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