第一章 春坂深紅

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コト 夕暮が机の上に氷の入ったウーロン茶を置いた 「では 依頼内容をお聞きしましょうか」 「あのっ…」 「何でしょうか」 「ここって本当に探偵事務所ですか??」 「はい、そうですが 何か…??」 「えっ、いや… この二人…どう見ても高校生ですよね?? 大丈夫なんですか??」 制服姿の私たち 当然の疑問だ 「はい、あくまでもバイトです」 響ちゃんが冷静に対応する でも私は 「なっ!! 本業って言ってんじゃん!!」 と、ついムキになってしまった すると夕暮が 「バカっ!!バイトだろ」 と制した でも私は納得できず 「違うってば!! うちはほんとに…」 と言いかけた すると響ちゃんが 「あかつきっ!! うるさいよ」 と、まるでマンガのようにこめかみに怒りマークをつけて振り返った その表情を見て私は 「っ…。 …ごめん」 と黙った 「すみません お騒がせしまして この子たちはバイトなんで大丈夫です」 でも、だからバイトじゃないってば!! と響ちゃんに心の中で怒っていた
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