1人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
松本は得意げな表情をして、腕を組んでいる。こっちの反応を楽しんでるんだろう。
香奈は目を丸くして聞いた。
「えっ、電話かけたの?」
「そう。斉藤明が日直サボりましたってなー!」
松本がわざと明に聞こえるように大きな声を出す。明は体格が良い女番長のような存在だ。
明が松本を睨みつけると、甲高い声で怒鳴った。
「ちょっと、なによそれ!」
「お前が悪いんだろぉ」
そういえば、松本は明が昨日の日直を忘れていたことで文句を言っていた。
最初のコメントを投稿しよう!