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side 神崎 黒時
バタン
遠ざかる三樹を見て少し焦った黒時だったが、下に要と連が居てその中心に分厚いマットがひかれていて安心した。
今度こそ……か…。
前に三樹くんと会いましたっけ?
まぁ、良いです。
三樹くんに言ったあの言葉も一度誰かに言った事があるような気がしますから…許してあげます。
特別に…ね。
三樹の姿を見ると気絶している様でグッタリ していた。
黒時は、腹部に手を当て仰向けになった。
綺麗な空に小鳥が戯れる姿を微笑ましく見る。
まだ、腹部に刺さっているナイフを手でなぞる。
このナイフ……抜いちゃいけませんよね…。
でも、もぅ歩ける自信はありませんし…困りましたね。
冷静に判断する黒時に幸いにも屋上のドアが開いた。
ガチャ
「…風紀……。」
『副会長サンじゃありませんか。どうしたんです?いつもより元気がない…ッ…みたいですが。』
突然痛み出した腹部に顔を歪める黒時。
「痛いんですか?」
『そんな…ッ…わけ、ありませんよッ…。』
副会長だったらもう僕死にましたね。
この人なら僕を見殺しにしそうです。
「すいませんでした。」
………皆さん!!
明日は嵐だそうです。
洗濯物等は、乾きにくい一日にN「なんですか?その、意外そうな顔は。失礼ですね。私でも誤りますよ。」
漢字が違います。
貴方の場合‘誤り’ではなく‘謝り’です。
しっかり勉強しましょ…っ…
バタッ
黒時の意識は途絶えた。
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