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フッ と嘲笑う様に笑った黒時はドアの方へ向かった。
「もう行くのか?」
『……し…』
「ん?」
ボソリ と呟いた黒時に かいと は首を傾げた。
『もし、僕が小説の主人公だとしたら……もう少しで完結しちゃいますね。』
「は?」
『あれでしょ、ハッピーエンド。僕は落ちる所まで落ちましたからね。ハハ…』
「意味わかんねぇけど、その小説?は終わんねぇぞ。まだ神崎は上がってねぇからな。」
『フフフ、それでは、失礼します。』
バタン
後ろ姿を見送った かいと は手で顔を覆った。
ひんやり とした手に自分の頬の熱さを感じた。
「なれねぇ事はするんじゃねぇな。」
まぁ、俺にしては頑張った方だろ?
頑張ってねぇ?
ドMキャラなめんじゃねぇ、っと。
good-by
俺は仕事が忙しいんだよ。
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