もう一つのend3

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「岳菟様の下へ…参りましょう。」 ゆっくり、ゆっくりと近づいてくる彼。 まさに狂気。 黒時はベッドから下りると口を開いた。 パクパクパク 『………。』 やはり声は出ない。 助けを呼びたい。 そう思うのに、口は空気を含むだけ。 足は恐怖からかガタガタと震えている。 それでも対抗心の様に近くに置いてあった果物ナイフを構えた。 せっかく幸せになれると思ったのに。 なんで、僕の邪魔をするのですか? 僕は神様に誓った事はありません。 信じた事はありません。 ですが、貴方は天罰の様に僕をジワリジワリと追い詰める。 「はぁぁぁあ」 元秘書が雄叫びを上げながら走ってくる光景がヤケにスローモーションに見えた。 嗚呼………これは最後の天罰ですか?
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