Ⅲ 新入生歓迎会 最終日

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ガシッ 「っ!?」 『貴方は何回、俺に面倒を見させるつもりですか?』 「黒…時…。」 黒時は、三樹の手をしっかり掴んでいた。 平気なフリをしているものの黒時の額から汗が垂れる。 「汗…かいてる。手……は…なして…。」 涙声な三樹に黒時は、いっそう握る手を強めた。 『駄目ですょ。命を粗末にしちゃあ。産んでくれた両親が悲しみます。』 黒時は優しく笑いかけた。そんな黒時の涙一杯に溜めた瞳が三樹の瞳と合った。 「そ……だね。」 黒時を悲しませちゃ…駄目だよね…。 僕一人が死んで悲しむ人はもういないと思ったけど……誰かが悲しむなら。 それに、昔黒時と約束したしね。 「もぅ、自殺は、しないよ…。今度こそ、約……束。」 三樹は、黒時と同じ様に微笑んだ。 ズルッ 三樹の体は重力に従い下に落ちて行った。 黒時の顔が遠退く姿を見ていくつかの後悔が浮かぶ。 バタン .
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