0人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、このクラスに馴染んでいけるのだろうか。
正直、こう言う所は苦手だ。
「いや!ちがう!!朝は職員会議でバタバタしていたからな…💦」
いかにもあわてている担任を見てため息をつき、私は自分から名乗ることにした。
顔を上げた瞬間、彼と目があったがすぐそらしてしまった。
「赤坂さつきです。今日からよろしくお願いします…」
私は頭を下げて言った。
顔を上げて担任を見た。
「席はどこですか…」
名簿を見て、ある場所を指差した。
「えっと…赤坂は後ろの窓側の席だ。隣は…神沢の隣だな。」
私が目を向けた先には、さっきの彼がいた。
「わからないことがあれば、他の先生か神沢に聞くといい。神沢はいろいろと世話頼んだぞ。」
「おぉ!任せとけ!」
またもや教室のみんなが笑った。
「やだ、絃!そこは、はいでしょ!!」
一人の女子生徒が神沢君に突っ込んだ。
それを神沢君は軽く受け流した。
私はそれを無視して指定された席に向かった。
案の定、隣の神沢君は私に話しかけてきた。
「よろしくな、赤坂!」
最初のコメントを投稿しよう!