刑事<デカ>・美咲

18/194
前へ
/194ページ
次へ
「ハイ、そうですが係長、まさか…星が、真っ昼間から遺棄する分け無いですから…」 「そうだな…仏さんは、何処か別な場所で殺害され、ここに遺棄された、そうだな…」 「ハイ、私もそう思いますが…ここに運んで来るのかい…」 「もうすぐ、検証が終る、仏さんを運び出すぞ、搬送車を呼べ」 「ハイ、救急車が来てますが…」 「仏さんは、救急車には乗せられねぇから…搬送専門車だ…良いか、こう言う場合は、搬送専門の業者が居るんだよ…運んだら、司法解剖だ」 「ハイ、了解です」 もう現場付近は、ロープが張られ、立ち入り禁止になっている、獣道を登って、道路に出ると、各テレビ局やら、各新聞記者がどっと寄って来る 「遺体は男性ですか?女性ですか?係長…」 と次から、次へと声が掛かる、係長は口をつぐんで、車の方に歩く、美咲は 「只今、捜査中…何も言えません」 と一言を残して、覆面車に乗った、報道関係者を尻目に、アクセルを強く踏み込んだ 「美咲、今日はでかしたな…住吉の山口さんは何歳だ?」 「夫が76歳で妻が71歳です」 「ううん…足のサイズは?」
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加