刑事<デカ>・美咲

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「夫が24、5センチ…妻が22、5センチです」 「二人共、小柄だからな…何しにあんな山の中に…山菜採りか?」 「いや、茸狩りに来たそう何です…」 「ほう…茸取りな…まあ、あの二人には、出来る仕事では無いな…」 「へえ、流石係長、まず第一発見者ですね…」 「でも、あの夫婦、どうしてあのブルーシートに包まれた中身が…死体だと解ったんだ…」 「ハイ…ブルーシートの後ろの方から、裸足が片方出ていたそうです…」 「なる程…確かに仏さんの右足が、足首から出ていた、それで…」 「一瞬、どうしょうかと、夫婦は、顔を見つめ合った…やっぱり通報しなければ駄目だと携帯から、110番通報したんです…」 「ようし、良くやった…美咲、見直したぞ…でも事件はこれからだからな」 「ハイ、解りました係長」 山道の急なカーブで、少しアクセルを踏みすぎた、タイヤが大きく悲鳴を上げた 「頼むぞ、美咲…心中は御免だぞ」 「私も同感ですよ係長…運転は任せて置いて下さい…ママ譲りで、自信がありますから…」 「だよな、前に言ってたな…お前のお袋さん、良い女らしいじゃねぇか…スタイルも良いし…」
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