刑事<デカ>・美咲

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すかさず、手錠を掛けて、覆面パトカーに乗せた、血だらけで倒れていた男は救急車に乗せられて搬送されて行った…夜の繁華街、国分町通りは、野次馬が大勢取り巻いていた、赤色灯を屋根に付け、本部に急行した 「美咲よ…初めて見た、血だらけの死体恐かっただろう…」 「いいえ、係長、平気です…」 とは言ったものの、本当は腰の抜ける程、驚いた…刑事になれば、こんな場面に何時かは出くわす事は解っていたが…この事件は、犯人の現行犯逮捕なので、後は容疑者の供述調書を取って、地検に送り込めば良いだけだ、事件は知り合い同士が二人で飲みに来た、酒を飲んでいる中に、二人は些細な事から、口論と成り相手を刺してしまった…被害者の死因は、刺された傷からの出血多量のショック死と断定された…加害者の取り調べが始まる、刺殺した動機から始まる… 「美咲…良く取り調べ内容を頭の中にぶち込めよ」 「ハイ、解りました係長…」 「現行犯逮捕事件だけど、公判が終るまでは、殺人の容疑者だからな…」 「ハイ、解りました係長…」 「良いか美咲…殺人犯でも窃盗犯でも、暴行傷害、薬物犯それに詐欺罪…
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