刑事<デカ>・美咲

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この詐欺罪は、知能が勝れた者が多い、ぼゃあっとしてたら、騙されてしまうからな、要注意だ…」 「ハイ、解りました係長…」 「良いか…ガサ入れの時には必ず容疑者の目を見る、仕草を見る、薬物犯の場合は特に解り易い…犯人は必ずジャブや葉っぱの隠し場所の方を気にして見るものだ…」 「ハイ、係長…さっき言った、ガサ入れは、家宅捜索の事、ジャブは覚醒剤の事、葉っぱは大麻、マリファナの事、被害者の事はガイシャ、事件は山、犯人は星…これはおかしいですよね、犯人がスターだ何て…」 「うるせえ…そんな事はどうでも良いんだ」 「ハイ、解りました係長…」 「でもよ、あまりジーと顔を見てるんじゃねぇぞ…お前は、若くて良い女だから、星がうっとりして目から星を飛ばして来たら困るからな…」 「又、係長…冗談を言うんですね…」 「まあとにかく、どんな事件にも、絶対に気を抜いては駄目だ、常に緊張感を持って、当たらなければ失敗をする」 「ハイ、解りました係長…」 「手を抜いて、捜査や供述調書を取ってると、検察庁に送った調書を見て、取り調べ検事から怒鳴られるぞ…そこまではまだ良いけれど、公判に入ってから、
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