序章

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陸上部の私はグラウンドに出る為下駄箱に居た。靴を取ろうと下駄箱の扉を開くとグシャグシャの手紙があった。 「な、何これ…」 グシャグシャの手紙を広げると綺麗な字で文が書かれていた。内容は【放課後にプール裏の倉庫に来て下さい。待ってます。 日野翔】と書いてあった。 如何にも青春っぽい呼び出しだが、恐らく日野は待っているのだろう。手紙を鞄にしまい、靴を履き替えた。 ふと腕時計を見ると練習まではまだまだ時間がある。これなら歩いて向かっても時間があるだろう。取り敢えずプール裏の倉庫に向かった。 プール裏倉庫に着くと既に日野は居た。 「手紙は読みました。用件は何ですか?」 「そ、その…」 「その?」 「す、好きです!」 「………」 「………」 「…ごめん、無理です。」 「な、何でですか?」 「人を好きになれないんです。私。」 「…そっかぁ」 …… …… そして…今朝。
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