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scene.Ⅰ
〈ｱﾒﾙﾃﾞｨｱ帝国〉
ﾊｲﾄﾞﾙ連合王国の中にある最大最強の国家。
だが最大と言ってもそのほとんどが人も住めぬ雪に閉ざされた大地であり、唯一人が住める南は背の高い木々に囲まれ人口自体は少ない部類になる。
それでもこの国が最強であることは間違いない。
木々に囲まれた戦場は騎兵と弓兵を無効化する。
そこで出てくるのは歩兵…ｱﾒﾙﾃﾞｨｱ帝国のお家芸とされる重歩兵部隊だ。
ｱﾒﾙﾃﾞｨｱ帝国の国民は全体的に体がとても大きい。
女性は170センチ、男性に至っては190センチが平均身長と言われている。
それでいて人間離れした筋力を持ち、特別な力を持つ勇者にすら引けをとらぬ個人の戦力を有している。
そんな人間が歩兵として出てくるわけだから飛び道具や騎馬無しには無理だろう。
その最たる勇こそ人類最強である。
人類最強とは呼称でも俗称でもない。
ただの事実…真実なのだ。
「が、俺の知るｱﾒﾙﾃﾞｨｱ帝国の情報って訳だ。」
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