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俺はこの番組が好きだ、単に面白いだけじゃなく
この番組によく異常者として出演する"とある少女"が好きだったからだ
名前は赤田ゆかりで、年齢は不明だが。
その容姿と強力な能力でかなり有名な少女だ。
容姿の特徴をあげると……
赤髪の腰まで長いロングで、顔は完璧、茶色の瞳は澄んだ色、そして背丈は結構小さいが足が長い、だが
胸がない、いやマジで胸がない。
そこだけ除けば完璧なのだが、俺は完璧が嫌いだしちょうど良い。
完璧はそこから成長しないからだ
異常者の中でも十本指に入る程の能力を持った彼女は異常者の代表としてよくテレビに出たり、教科書に載ったり大活躍だ。
彼女の能力は普通の異常者と違って
普通の異常者は一人一つしか能力を持たないのだが彼女は計四つもの能力を持っている。
その能力は
僅かな火を業火に変え
川の水を宙に浮かせ自由自在に動かし
何億ボルトの雷を目標地点に的確に落とし
風を立っていられなくなる程の強風に変える。
彼女一人で軍隊と戦える程の戦闘力があると言われている。
そんな赤田ゆかりは俺のある意味憧れである―――
彼女の異常すぎるスペックは平凡な俺に希望を与える。
そんな彼女の活躍を見ると俺はいつも"自分がもしあの能力を持っていたら"と考える…
例えば街で不良に絡まれても、ドヤ顔で乗り切れる。
電気を操って気軽に充電もできる
そして何より、男なら誰もが憧れるパンチラを自分の意思で行えるのだ!風を使って
★
そうこうしてる間に俺は食べ終わり、台所で軽く皿を洗う。
皿を乾燥機にぶち込み俺は今後の日程について考える。
高二の夏休みは後二日、ジッと家にいるのも馬鹿らしく思った俺は何か何か、行動したかった。
「あ!今日とあるの新約の発売日だった!」
と気付いた俺は浴室に行ってすぐに全裸になりシャワーを軽く浴びた。
身体をさささぁと拭いて2階の自室に走り込み、薄手のラフな格好とお気に入りの肩掛けバックを背負い家を出た。
この時、外出しなかったら恐らくこれから待ち受けている激しい少女争奪戦を体験する事はなかったかもしれない。
だがこの時の俺はもちろんそんな未来の事を知らなかった。
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