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―――――その数日後、彼女は息を引き取った。それはそれは美しい、紅い花弁の花を咲かせて。美しいと、その花を見たものは誰もがそう呟いた。
当たり前だ。彼女の純粋で気高い血を吸い咲いた花なのだから。
僕は彼女の名前を取り、その花をローズと名付けた。
「ローズ。君は、君が居なくなった世界なのにこんなにも美しい。だけど僕の色彩はどうやらあの頃よりも随分と減ってしまったようなんだ。何時か、僕が君の隣に座ることが出来たなら、失った色彩は戻るだろうか。……僕を君を愛しているよ。この世界よりも。」
終わり。
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