あなたと私

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なんて大馬鹿者なんだろう。 「ごめん。私なんにも分かってなかった。分かろうとしてなかった。ごめん… ごめん…」 「謝んなくていいから、ぎゅーってして?」 そんなことを言われたから私は今にも壊れてしまいそうな彼女を引き寄せた。 壊れちゃわないように優しく。でも強く抱きしめた。 「もうあんなこと言わないで。」 「ん、ごめん」 「ずっと側にいて。ちゃんと私と居て。」 「ん、分かった。」 「それと……ちゃんと才加のこと愛してるから。」 「私も愛してる」 そうやって言ったら君は天使のように微笑んだ。 きっとこれからも何回も喧嘩をすると思う。 でも今は自信をもって言える。 " 私にとってあなたは      私のすべてです " end⊿
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