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「と、ともちん。ちょっと話しあるんだけど今大丈夫?」
「今雑誌読んでるから無理ー」
私が勇気を出して言った言葉は虚しく砕けちった。
結局、あなたにとっての私はただの遊びだったんだろう。
私だけが本気だったんだ…。
私だけが愛していたんだ…。
もうやめよう。もう終わりにしよう。
「そっか、もういいや。ともちん私たち終わりにしよっか。」
「才加のばか。ばか!! ばか!!」
涙目でそう言ってきた。
私は何が何だか分からず、ただただ焦るだけ。
「なんで、いつもそうなの?
一人で悩んで無理やり解決しようとする。私、言ってくれなきゃ分かんないことだってあるよ?」
今にもともちんの目から溢れ出しそうな涙。
私はどうしていいか分からずともちんの頬に手を添えた。
そしたら透明で綺麗な雫が私の手に一粒落ちた。
「ちゃんと好きだから。才加のことちゃんと愛してるからっ……終わりにしようなんて言わないでよっ……」
ついには大声で泣き出してしまった。
あー私はなんて馬鹿で惨めなんだろう。
彼女は愛してくれてた。私のことを大切にしてくれてだ。私のことを必要としていた。
なのに私は……
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