第4章

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俺はベッドから立ち上がろうと した。 しかし 「なっ!」 「ふわっ!?」 人間の足にまだ慣れておらず、 バランスを崩しローザを押し倒す 形で倒れてしまった。 「だ、大丈夫?」 ローザは動揺しつつ、俺の腕を そっと掴んだ。 「す、すいませんっ!」 慌てて起き上がる。 「はぁ…。 お前、本調子じゃないでしょ! 試験は他の日にするかぁ。」 「いえっ!大丈夫です。 ただ足がもつれただけで…。」 俺は慌てて言い繕う。 「そう? まぁ、あんまり無理 しないでね?」 「はい。」 俺は早鐘のように打っている心臓 を必死で抑えた。
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