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「あーあ…ついてないーっ!」
回りの生徒は賑やかに会話を弾ませていて
その声は
誰にも聞こえていない。
「結衣は肝心なところがなんか抜けてるよね~、
朝のショートみたいなの、なんか結衣らしかった!」
そう言って 悪戯っぽく微笑んで見せるのは 親友の、
瑞季だ。
私がひとりでノートを運ぶのは
大変だろう、と言って
手伝ってくれている。
「ちょっと。私らしいってどういうことよっ」
ざわざわ…
なんだろう
2年D組教室前が騒がしい。
「なんだろうね。なんか人集まってるよ。
ね、なんかきになるから見に行ってみない?」
「ん、いくー」
私たちのクラス、A組は三階の一番端、階段の近くにある。
二階にある職員室までいくには
少し遠回りになるが…
私は瑞季の誘いに乗ることにした。
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