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ああ、むかつく。
朝からすごくいらいらする。
「…もおおおっ!」
ばんっ…――
主人公、月野結衣は怒りに任せて思いっきり扉をしめる
ー朝の屋上ー
「なんなのよ!あんたは!いっつもいっつも邪魔ばっかりして…!」
わかってる。
こんな風に怒ったって 目の前にいるこいつ…
私の双子の兄、
月野 翔には 効かないのだ。
「えーだってだって、ゆいちゃんいやそうだったからぁ~」
「…声を変えるなっ!気持ち悪い!しかもあれは嫌だったんじゃないの!緊張してたのよっ!」
「えぇ~?ぼくにはそんなふうには見えなかったけどなあ♪」
こんな話し方をするが オネェキャラでもなんでもない。
私をからかうときは
いつもこうなのだ。
「いったいどうしてくれるのよ!せっかく…せっかくいい感じになってたのに!!」
私が 翔にむかって
声を張り上げている訳ー…
さかのぼること約10分前。
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