*第一章*

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あぁ… どうしてこいつはこう… だいたい、 『ぶさいくだよね?』 と疑問系で言われて 自信満々に 『うん』 と答える人間がいると思っているのだろうか。 しかもただの『ぶさいく』ではない。 『ぶっさいく』と小さなつまでいれて、強調している。 わかっている。 これも、私を怒らせるための 計算に違いない。 こんな困ったような顔の裏で 計算通り、とほくそ笑んでいるに違いないのだ。 頭ではわかってはいるんだけど… それでもまたまた可愛いげのない捨て台詞を吐かずにはいられなかったのだ。 「どうせ私はかわいくないわよっ!あんたとちがってね!!」
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