*第二章*

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―キーンコーンカーンコーン 朝のショートの時間。 私は朝の屋上でのことを思い出して いらいらしながら先生の話を聞いていた。 「えー…今日は特になにもないが…社会科教科担の宮島先生が全員分のノートを集めて持って来てほしいそうだ。」 『どうせかわいくないわよっ』 という捨て台詞を残し 屋上から出てきてしまった。 あぁああ… 全く、自分に呆れてしまう。 もう10年以上も繰り返されるやりとり それなのに私は まんまと翔のわなに… ある意味、 彼氏ができない理由をつくっているのも 自分自身かもしれない。 というか… 皆の前では 猫被っているくせして。 化けの皮をはがしてやりたい。 「―…というわけで、月野!」 「…っはい?!」 声が裏返ってしまった…。
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