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「それに、さ…」
先生は、そっと私を抱き寄せて背中を優しく撫でながら、ボソッと呟く。
「…お前、今日、制服着てるし…何か、悪い事してる気分になるっていうか…」
「……」
……やっぱりそこ、気になるんだ……。
「だから…今日は、我慢するけど…俺、とっくに限界こえてるから。」
耳元に唇を寄せて囁かれ、背中にゾクッと刺激が走っていく。
「次に私服で会う時は…覚悟しといて…」
「……っ…は…い……」
力が抜けてしまった私を支えながら、先生はクスリと笑う。
「佐伯…お前、敏感すぎ。」
「…だって…耳は…」
「さっきの続きしたら、どんな風になっちゃうんだろうな。」
「……」
「…どんな反応してくれるか、メチャメチャ楽しみ…」
「…っ」
先生は、これ以上ないくらい私を真っ赤にさせておいて、平然とした顔で言った。
「ほら、いつまでもそんな顔してないで…続き観ようぜ。」
「…はい…っ…」
気を取り直して画面に目をやると、さっきの濃厚なキスシーンが始まってしまい、
私はしばらく真っ赤な顔をしたまま、先生の隣りに座っていた。
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