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俺は、佐伯のことが心配になってくる。
…あいつなら、誰かに狙われてもおかしくないよな…。
いや、別に、例え佐伯を狙ってるやつがいたとして、それでどうこうなるなんて、思ってないし、
そんな事で、動揺なんてしないけどさ…、
あんまり面白い話では、ない。
「……」
……佐伯のクラスの実行委員の男って、誰だったっけ……。
酔って思うように働かない頭を使って、必死で記憶を辿ってみるが、思い出せない。
………まあ、いいか。
同じクラスだからって、そいつが佐伯のことを狙うとは、限らないもんな。
他のクラスや学年の女子を、好きになる可能性もあるわけだし。
他のクラスや学年の男が、佐伯を好きになる可能性もあるってことだけど……。
「……」
……やっぱ、何か危なっかしいな、あいつ……。
……取りあえず、２人っきりになる時は気をつけるように、言っとこ……。
メニューを選ぶフリをしながら、俺はそんなことを考えていた。
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