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「自分でも前から太ったんじゃないかな、て思ってたんです。
何ていうかこう……体つきが丸くなってきた、ていうか……。
だからダイエットを始めたのは、先生に言われたからってわけじゃなくて……」
必死で言い訳する私を見て、先生は困ったような顔で、ふ、と笑う。
「俺のこと、気づかってくれてるの?俺が責任感じてるんじゃないか、て……」
「そ、そんなんじゃ……本当に私……」
「他人の心配してる場合じゃないのに……優しいんだね、佐伯は。」
先生はベッドの縁に座ったまま、マットレスに置かれた私の手を優しく撫でた。
「……けどさ、別にダイエットなんかする必要ないだろ?
佐伯は元々細いんだから、ちょっとくらい太ったからって……」
「ちょっとじゃないです。3キロも太ったんですよ?」
「さっき抱き上げた時、メチャメチャ軽かったよ。3キロぐらい、気にするなって。」
「き、気にしますよ、3キロは……」
「何でそんなに痩せたいの?」
「え……それはっ……痩せて少しでも綺麗になりたいし……」
「……」
「……ビキニだって……似合うようになりたいから……」
「……」
*8/29ニュース更新しました。更新長くお休みしてしまってごめんなさい😣
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