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ふう、と小さくため息を吐くと、先生は優しく撫でていた手を止めて、そっと指を絡めてきた。
「……そんなに言うなら、俺が確かめてやるよ……」
「え……」
先生は繋いだ手を持ち上げて、ニヤリと笑う。
「……せんせ?」
「うん。」
「確かめるって、どういう……」
私の言葉が言い終わらないうちに、先生はゆっくりと私の肩を押して、ベッドに横たわらせた。
「せ、せんせっ……」
「……本当にお前がダイエットが必要かどうか……俺が確かめてやる……」
「えっ、あ、あの……」
「じっとしてろよ。」
先生は繋いだ手をぎゅっと握ったまま、私の顔の横に縫い付けるように置くと、反対の手で私の顔をするりと撫でた。
優しく頬に触れた先生の指先は、顔のラインをなぞり、首筋を辿っていく。
Tシャツワンピースの首元のU字ラインを指先でなぞりながら、先生は上から私を見下ろして言った。
「いつも、家でこういうの着てるの?」
「……は、はい……」
「可愛いね、これ。」
「あ、ありがとうございます……」
カチカチになって返事を返す私を見て、先生はクスリと笑う。
「そんなに固くならなくていいのに。楽にしててくれれば。」
「そんなっ……だって……」
……そんなの無理に決まってる……先生に触れられてるのに……。
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