複雑なオトコゴコロ

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……嬉しい……先生と行けるなんて……。 そういう、いかにも恋人同士が行きそうな所に行くのは無理だと諦めていた私は、嬉しさのあまり顔をトローンとさせる。 ……先生と行くなら、今日絶対に水着を買わないと……。 どんなのがいいかなあ……。 先生と一緒なんだし、ちょっと大人っぽいデザインの方がいいよね。 ワンピースのカシュクールになったのとか? いや、でもあんまり大人っぽいのは、似合わないだろうし……。 ……先生はどんな水着が好きなのかな……。 私は、ちょんと先生のTシャツを引っ張って聞いた。 「……ね、先生。先生はどういう水着が好き?何色系がいいとか……」 「んー……いや、特にそういうのはないな。女の子の水着のデザインの流行りとかも、よく分からないし……」 「あ……そうですよね……」 「俺の好みなんて気にしなくていいよ。佐伯が気に入ったのを買っておいで。」 「……はい……」 先生は再び体を傾けてさっきよりも顔を寄せると、内緒話するみたいな声で私の耳元で囁いた。 「……佐伯がどんなビキニを選ぶのか、楽しみにしてるから……」 ……え? ……ビキニって……、 …………あれ?
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