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まるで撫でるように、先生の唇が私の唇に優しく触れていく。
ゆったりとしたキスを交わしながら、先生は髪に入り込んだ指先をそっとかき混ぜた。
「……ふ、あ……」
優しいキスと柔らかな指先の動きに、徐々に体の力が抜けていくのがわかる。
「ん……」
びりびりと甘い刺激が走り何度も甘い声が漏れそうになって、私は目をぎゅっと瞑った。
先生の腕に掴まりながら声が出そうになるのを必死で耐えていると、先生がキスを止めて、ふ、と笑う。
「……キスするの、まだ恥ずかしいの?」
「……恥ずかしい…です。それに……」
「それに?」
「こ、声が……」
「……」
羞恥でいっぱいになった私は、じわっと目が潤んでくる。
「可愛いな……」
先生は堪らないといった様子で私を見つめながら、私の頬にかかった髪を掬って耳にかけた。
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