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『……だったら会ってよ……』
『それは……』
『……会ってくれないと俺、ずっと貧乳だって誤解したままだよ?』
『……』
『……』
『……ごめんね…私、』
『図星、か……』
『!……もうっ、だから違うってば……』
――こんな風に、
からかったり、じゃれあったりしながら。
彼は何度も何度も「会いたい」という気持ちを彼女に伝える。
けれどもその度に――、
彼女はそれを拒絶するのだ。
そんな毎日を送っていたある日の朝。
彼女からのメールの着信で、彼は目覚める。
ベッドにゴロンと横になった彼は、枕代わりに頭の下に片手を敷いたまま、仰向けの姿勢でメール画面を開いた。
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